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親に失業を報告できなかった話

久しぶりに帰った実家は、思ったより普通でした。 玄関の匂いも、台所の音も、親の声も、昔とあまり変わらない。 だからこそ、言えませんでした。 「仕事どうなの?」 そう聞かれたら、言おう。 そう思っていました。 でも実際には、そんな都合のいいタイミングは来ませんでした。 正直に言えば、怒られるのが怖かったわけではありません。 たぶん、親は怒らない。 ただ、心配させるのが嫌でした。 自分の人生がうまくいっていないことを、親に伝える。 それは思っていた以上に重いことでした。 ご飯を食べながら、普通の顔をする。 テレビを見ながら、普通に笑う。 でも心の中ではずっと、 「言うか?」 「いや、今じゃない」 「でも今日言わなかったら、いつ言うんだ?」 そんな会議が開かれていました。 参加者は自分ひとり。 議題は重い。 結論は出ない。 そして議長は無職。 言えなかったことは、逃げだったと思います。 ただ、その逃げを簡単に責めることもできません。 失業したことよりも、 それを親に言えない自分の弱さのほうが、少しこたえました。 大人になったはずなのに、 実家に帰ると、どこか子どもに戻ってしまう。 その感覚がありました。 結局、親には報告できませんでした。 何をしに帰ったんだ、と言われればその通りです。 でも、たぶんこれも今の自分のリアルです。 失業しました。 でも、まだ終わったわけではない。 いつかちゃんと報告できるように。 できれば、そのときには少しだけ前に進んだ報告も添えられるように。 そう思いながら、実家を後にしました。 写真は、子供時代。

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40代の恋

40代、失業中の恋愛―「告白できなかった理由」 40代で失業した。 想像していたよりも、静かだった。 ドラマみたいな絶望はない。 ただ、じわじわと自分の価値が削れていく感覚だけが残る。 そんな中で、ひとりの人を好きになった。 恋愛どころじゃない、はずなのに 本来なら、恋愛をしている場合じゃない。 収入もない。 先の見通しも立たない。 履歴書と求人サイトばかり見ている毎日。 それでも、人は好きになる。 タイミングなんて関係なく、感情は勝手に動く。 むしろ弱っているときほど、誰かの存在に救われる。 その人とLINEを交わす時間だけは、 「自分はまだ社会から完全に切り離されていない」と思えた。 なぜ告白できなかったのか 理由はシンプルだ。 「今の自分には、その資格がない」と思ってしまったから。 好きだと伝えることはできる。 でも、その先はどうする? デート代すら気にする自分がいる。 将来の話なんて、とてもできない。 相手の人生に、自分が入っていいのか。 足を引っ張るだけじゃないのか。 そう考えた瞬間、言葉は止まった。 プライドと現実の間で 40代の恋愛は、若い頃と違う。 ただ「好き」で突っ走るには、 背負っているものが多すぎる。 そして失業という現実は、 そのすべてを否定してくる。 自信がない。 余裕がない。 未来を語れない。 だから、「今はやめておこう」と自分に言い聞かせる。 それは優しさなのか。 それとも逃げなのか。 正直、今でもわからない。 それでも、ひとつだけ思うこと もし、もう一度同じ状況になったら。 今度は、ほんの少しだけでもいいから 自分の現状を正直に伝えてみたい。 完璧じゃなくていい。 成功していなくてもいい。 「それでも好きだ」と言えるかどうか。 40代の恋愛は、 条件よりも“覚悟”の問題なのかもしれない。

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はやくにんげんになりたい

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